キルギスの伝統&習慣

キルギスの文化はキルギス人を最大の集団とする様々な民族集団と文化が融合して出来上がったものである。一般的には、キルギスには40の部族があると考えられており、国旗の中央にある40本の光条の入った黄色い太陽はこの40の部族を表している。この線はユルトを代表しているとも言われる。キルギスの主な宗教はイスラム教のスンナ派 (91%)である。また、キルギスに暮らすロシア人の間ではロシア正教会が一番信仰を集めている。キルギスの文化は豊かである。

織物
キルギスの女性は様々な種類の織物を作るが、それらの多くは羊のフェルトから作られる。古くから作られてきた刺繍の模様は現代では旅行者や外国市場に合わせて改良されているが、全てのユルトに取り付けられているような伝統的な作成方法は未だに健在であり、ほとんどののユルトに「シルダクス (shirdaks)」と呼ばれる手作りの絨毯がある。
トゥシュ・キィズは精巧な刺繍が特徴の大型の壁掛け布で、伝統的にキルギスやカザフスタンで作られる。この布は子供の結婚を祝う成人女性によって作成される。
色やデザインはキルギスの伝統や地方の生活のシンボルと成るものから採られる。花、植物、動物、整形した角、国のデザイン、キルギス人の生活のエンブレムといったものが刺繍としてよく利用される。作成に年月を要した織物では、作品を完成させた者の氏名や完成した日時などが刺繍として縫い込まれることもある。トゥシュ・キィズはユルトに吊るすか、結婚した夫婦のベッドに飾られる。これはキルギスの伝統に対する誇りを象徴している。

料理
キルギス料理 (キルギスりょうり、英語: Kyrgyz cuisine) はキルギスで主に作られている料理である。キルギス料理は隣国であるカザフスタンのカザフスタン料理と様々な面で類似点が見られる。
伝統的なキルギス料理では羊肉や馬肉を用いることが多く、様々な乳製品を多用する。料理技術や主な材料はキルギスで伝統的に行われてきた遊牧民的な生活様式に大きな影響を受けている。したがって、料理技術の大部分は食品の長期保存という観点に則ったものである。羊肉はキルギス人が最も好む肉であるが、キルギス人の多くは羊肉を日常生活で十分に用いることができているとは言えない。
キルギスでは多くの異なる民族の様々な料理を見ることができる。ビシュケクやオシ、ジャララバード、カラコルといった大都市では、様々な国の国際的な料理を見かけることができる。路上の屋台や農村部では、コットンシードオイルや羊脂を用いた標準的なキルギスの料理を見かけることが多くなる。地域の人々は地方の羊脂を用いた料理は美味で健康に良い料理だと考えている。

パン・茶
キルギスで通常提供されるパンはナーンと呼ばれる中央アジアの伝統的な平パンであるが、厚みがあり固いロシアのパンも人気がある。パンと茶 (nan y chai) はキルギスの文化において非常に神聖なものと考えられている。キルギスの人々が家庭に人を招く場合、必ずといっていいほどパンと茶を出すことが提供し、これは客が単にちょっとした用事で滞在するような場合でも提供される。キルギスのパンはタンドールに似たオーブンで作られる。このパンは丸く、比較的平たい形状をしている。地元の人々は自家製のジャムやアイランと呼ばれるサワーミルクをつけて食べることが多い。

飲料
キルギスで人気のある飲料はクムス (キルギス語: кымыз [qɯmɯs]) と呼ばれる牝馬の乳汁を発酵させて作られる醸造酒である。この飲料はユーラシアの遊牧民文化において象徴的な飲み物であると考えられており、カザフスタンやモンゴルなどでも見かけることができる。新鮮なクムスは5月から8月にかけた夏季にのみ入手することができ、山間部の路上の屋台で販売されている。これに対して、ヨウ・クムスはキルギスで数年間の保存がきくように瓶詰めしたものであり中央アジアの周辺諸国の店で入手することもできる。
キルギスの伝統飲料と呼べるものは数多くある。キルギスではノンアルコール飲料も特に夏季に非常に人気があり、その中の1つに穀物を発酵させて作る炭酸飲料マクスムがある。マクスムは伝統的にそれぞれの家庭で女性により少量作られる事が多い。しかし、この飲料はショロという企業によりビシュケクに紹介された後、キルギス全土で広く飲用されるようになった。マクスムは通常麦芽から作られるが、準備段階では他の穀物も使用される。地域により様々な製造法やレシピがある。麦芽を蒸しあげて準備とするものや、穀物を水に漬けて準備を行う方法などがある。準備段階が終了すると、温度を下げて酵母による発酵過程に入る。マクスムは通常冷やして飲むことが多い。
穀物から作られる飲料としては他にジャルマがある。ジャルマはマクスムとほぼ同じ製法で作られる飲料であるが、発酵過程がなく、代わりに発泡性飲料とするためにアイランを混ぜて作成される。アイランから作られる発泡性飲料としては他にチャラプ(英語版)がある (タンとして販売されていることもある)。他の伝統飲料としてはヒツジの乳汁やクルトなどの乳製品、ラクダの乳汁などがある。キルギスの国民的な飲料を生産している二大企業はショロとエネサイである。
キルギス料理は多くの点で中央アジアの他の国と似ており、特にカザフスタン料理と類似点が多い。伝統的なキルギス料理はマトンや馬肉、様々な乳製品を多く用いる。料理技術やキルギス料理で多用される素材はキルギスが遊牧民としての生活を何世紀にもわたって送ってきたことに大きな影響を受けている。従って、ほとんどの料理技術は食品の長期保存を可能にするような技術となっている。マトンは一番よく用いられる素材であるものの、多くのキルギス人は日常的に使用するほどの余裕はない。
キルギスでは多くの異なる国・地域の料理を楽しむことができる。ビシュケク, オシ, ジャララバード、カラコルといった大都市では、キルギス料理、国外の料理を問わず様々な料理を見かけることができる。屋台や村などでは、キルギス料理が占める割合が多い。地方の料理は通常油や羊脂で香り付けされており、地方の人々の間では美味で健康によい料理であると考えられている。

自然
キルギス国内の山岳地帯の中には、ほとんど人が踏み入れたことのないような場所が数多く存在し、稀少な高山植物が生い茂っていたり、マルコポーロ(※山羊の一種)や雪豹(ユキヒョウ)といった絶滅危惧種と言われるような珍しい動物が生息しています。山岳地帯には熊(クマ)や狼(オオカミ)も数多く生息しています

伝統的な家
現代のキルギスでは大部分が都市化されましたが、一部の人々は今でも昔ながらの牧畜生活を送っています。彼らはジュルトという移動式の家やボズュイというドーム型の伝統家屋に住み、広大な高原地帯で馬や羊の牧畜を行っています。ジュルトは、ロシアではユルタ(※ユルタの起源はトュルク語)、モンゴルではゲル・パオなどと呼ばれています。様々な文化の中で時代を過ごし続けてきたキルギスには、モンゴル・オスマントルコ・ロシア等の影響を様々に残しつつ独自の風習を代々受け継いできています。
首都のビシュケクは、旧ソ連の都市計画に基づいた整然とした街並みを残しており、工場やビルが立ち並んでいます。
キルギスの国語はキルギス語、公用語はロシア語です。様々な人種や民族が暮らしていますが、現在は約7割がキルギス系で、ウズベク系が約15%、ロシア系が約10%その他カザフ系や朝鮮系・トルコ系・タタール系等が生活しています。
食生活は肉食が中心で、昔は野菜を食べないという人もいました。野菜の代わりにビタミンやミネラルの補給に、様々な種類の乳製品を摂取していたそうです。
ロシア料理やウイグル料理をよく目にすることがありますが、羊の肉をつかった様々な郷土料理があり、羊の肉が好きな人達が作った国と言われることに違わず、大変美味な料理もあります。また、6月ごろには馬の乳から作った馬乳酒を手に入れることができます。
羊の毛を利用したフェルトを大量に生産しており、独自の民族模様で彩られたフェルトを彼らの生活の様々なところで目にすることができます。
現代のキルギスでは大部分が都市化されましたが、一部の人々は今でも昔ながらの牧畜生活を送っています。彼らはジュルトという移動式の家やボズュイというドーム型の伝統家屋に住み、広大な高原地帯で馬や羊の牧畜を行っています。ジュルトは、ロシアではユルタ(※ユルタの起源はトュルク語)、モンゴルではゲル・パオなどと呼ばれています。様々な文化の中で時代を過ごし続けてきたキルギスには、モンゴル・オスマントルコ・ロシア等の影響を様々に残しつつ独自の風習を代々受け継いできています。